NFTの発行には「ミント(mint)」と呼ばれる作業が必要で、このミントにはガス代(一般的に家で使われるようなガスとは全く異なります!)という手数料が必要となります。
しかし、NFTをミントするために必要なガス代は時期によって大幅に変動するため、注意が必要です。
本記事では、NFTのミントにかかるガス代とその仕組み、そしてガス代を節約する方法について解説します。
NFTのミント(mint)にかかるガス代とは?
1. ガス代とは?
ガス代とは、ブロックチェーン上で行われるトランザクション(取引)を処理するために必要な手数料のことです。
ガス代は、ネットワーク上の競合が激しい時期には高額になることがあります。
2. NFTのミントにかかるガス代の仕組み
NFTをミントするためには、ブロックチェーン上でスマートコントラクトと呼ばれるプログラムを実行する必要があります。
このスマートコントラクトを実行するために必要なガス代が、NFTのミントにかかるガス代です。
NFTのミントに必要なガス代は、トランザクションの複雑さやネットワークの混雑状況によって大きく変動します。
mintのガス代を節約する方法
1. 画像のリサイズ
NFTをミントする際にかかるガス代は、自分で設定することができます。
ガス代を下げるためには、スマートコントラクトの実行時に必要な計算量を減らすような工夫をすることが大切です。
例えば、NFTの画像をリサイズすることで、スマートコントラクトが処理するデータ量を減らすことができます。
2.時間帯を変える
ガス代を抑えるためには、ネットワークが混雑していない時間帯を狙ってNFTのミントを行うことが有効です。
また、同じ取引を繰り返し行う場合には、スマートコントラクトを一度実行した後に、同じ取引を複数回実行することで、ガス代を節約することができます。
ガス代の変動はこちらのサイトでチェックできます。
出典:GasNow
ガス代は日本の夕方ごろに安くなる傾向があるので狙い目です。
なぜかというとこの時間帯はアメリカの深夜にあたり、NFTの取引量が減るためです。
3.プラットフォームをOpen sea(オープンシー)に変える
NFTの作成や販売を行うプラットフォームによっては、ガス代を下げるためのオプションを提供している場合があります。中でもおすすめなのは、Open sea(オープンシー)と呼ばれるプラットフォームです。
OpenSea(オープンシー)は最大級のNFTマーケットプレイスです。OpenSeaを利用することで、自分のNFTアイテムを簡単に出品することができます。ここでは様々なアートやゲーム、デジタルグッズなどのNFTを取り扱っています。
OpenSeaでは、NFTを出品する際には手数料が一切かかりません。
以前は初回販売時に高額なガス代が発生していましたが、現在は無料となっています。
ただし、OpenSeaを利用してNFTを購入または受け取りの際はフリーミント(無料配布のもの)でもガス代が必要です。
売買する際には、以下のようなケースでもガス代が必要となることに注意しましょう。
- 購入オファーの受け入れ
- NFTの無償配布
- NFTリスティングのキャンセル
- メタデータの凍結
4.OpenSeaでNFTをミントするには?
OpenSeaでNFTをミントするには、MetaMaskと呼ばれるウォレットを使用する必要があります。
MetaMaskは、NFTを作成するために必要なガス代を支払うことができるウォレットです。
まとめ
NFTのミントにはガス代が必要であり、その額はトランザクションの複雑さやネットワークの混雑状況によって大きく変動します。
ガス代を節約するためには、スマートコントラクトの実行時に必要な計算量を減らすような工夫をすることが重要です。
また、ネットワークが混雑していない時間帯を狙ってNFTのミントを行ったりプラットフォームを変えるといいでしょう。
同じ取引を繰り返し行う場合には、スマートコントラクトを一度実行した後に同じ取引を複数回実行することで、ガス代を節約することができます。