ワンピースNFTの転売が注目を集める。入手方法と転売の問題点とは

ワンピースのNFTが転売市場に流通し、その価格が高騰していることが話題になっています。

NFTは唯一性が保証されるため、その価値が高騰することはよくあることですが、ワンピースNFTの場合、ファンからの需要とともに、転売市場の急増が大きな原因となっています。

一方で、転売が行われることで、ワンピース制作側やファンに対してマイナスの影響を与える可能性があるため、今後どのような対策が考えられるかが注目されています。

本記事では、ワンピースNFTの入手方法や転売について、またその問題点と対策について考察していきます。

ワンピースNFTとは

https://mangaart.jp/

(c)2022, Eiichiro Oda /Shueisha Inc. All rights reserved.

集英社は、「マンガを、受け継がれていくべきアートに」というヴィジョンのもと、2021年3月にマンガアート販売の新事業として「集英社マンガアートヘリテージ」(https://mangaart.jp)をスタートしました。

その一環として、NFT作品でもある『ONE PIECE』のカラープリント作品(Real Color Collection)の販売を開始しました。

 

ワンピースNFTは、日本の漫画家尾田栄一郎氏による人気漫画「ONE PIECE」をモチーフにしたNFTであり、世界中のファンから大きな注目を浴びました。

これは原画原寸プリントと拡大プリント(A2〜A1サイズ)のコレクションですが、商品詳細ページには、次のような一文が書いてあります。

オリジナルボックスにブロックチェーン連携販売証明書を同梱

すべての作品は、NFT管理サービス「Startrail PORT」に登録されています。NFCタグシール添付のブロックチェーン連携販売証明書を同梱(嘉瑞工房による活版印刷)。NFCタグシールをスマートフォンでスキャンすることでNFTの情報が閲覧できます。美篶堂制作の、集英社マンガアートヘリテージオリジナルボックスに収納してお送りします。

集英社マンガアートヘリテージ

つまり、原画のプリントの証明管理にNFTを使ったのです。

そのため、通常のNFTアートとは性質が異なりますが、作品の唯一無二性を大きく活かした商品だと言えるでしょう。

NFTとは?

NFTとは、「Non-Fungible Token(非代替性トークン)」の略称で、ブロックチェーン上で発行された独自性のあるトークンです。

NFTは、デジタルアート、音楽、ゲームアイテムなどの「所有権」を証明するために使用されています。

詳しくは、こちらの記事で解説しています。↓

NFTとは?できることや今後の展望などを簡単にわかりやすく解説!

ワンピースNFTの転売市場の急増

ワンピースNFTの転売市場が急増している背景には、NFTの唯一性が保証されることが大きく関わっています。

ワンピースNFTはワンピースファンからの需要が高く、それぞれの作品が唯一性が保証されているため、限定的な販売枚数で取引価格が高騰することがよくあります。

(例として、ONE PIECE / SKY PINE は20部限定で抽選販売されました。しかし2023.02.27に販売終了しています。)

さらに、転売市場が急増していることで、価格がより高騰するケースも出てきています。

ワンピースNFTの購入方法

1.会員登録

ワンピースのNFTを購入するためには、集英社マンガアートヘリテージでの会員登録が必要となります。

とはいえ、会員登録は簡単です。

 

まず、集英社マンガアートヘリテージの公式サイト(リンクはこちらhttps://mangaart.jp/)にアクセスして下の方にあるSign Upボタンを押します。

その後、メールアドレスとパスワードを入力します。

この際、Googleアカウントでの登録も可能です。これならワンクリックで登録できるのでアカウントを持っている方はぜひ利用しましょう。

2.販売情報を入手する

ワンピースNFTは販売期間が短く、販売情報を逃さないことが重要になります。

最も最新の情報を入手しやすいのはマンガアートヘリテージの公式ツイッターです。リンクはこちら

フォローして販売情報を入手しておきましょう。

3.抽選に申し込む

集英社マンガアートヘリテージでは作品は抽選での購入となります。

販売期間が限定され、販売数は20部限定のものが多いので抽選に当たるかどうかは運になります。抽選倍率は不明ですが、ワンピースの人気ぶりから、かなり低い当選確率だと推察されます。

ツイッター等で当選報告を行っている人もいますので、気になる方はリサーチしてみましょう。

抽選結果はメールにて行われます。

4.注文をおこなう

当選の通知メールが来たらリンクをクリックして、注文を続行していきます。

初めての購入の場合は、配送先住所と電話番号を登録が必要となります。

また、注文までの期日が決められているので注意しましょう。

5.お支払い

その後作品の支払いに移ります。このとき、国外発送の場合は別途お金がかかってしまう場合があります。

支払い方法はクレジットカード(Visa、MasterCard、JCB、American Express、Diner’s Club、Discover)、PayPalなどです。

ワンピースNFTの転売の問題点

1.ファンや制作側への影響

一方で、転売が行われることで、ワンピースの制作側やファンに対してマイナスの影響を与える可能性があります。例えば、制作が本来意図していない価格で販売されることで、その作品の価値が歪曲されたり、ファンがNFTを手に入れる機会を逸することにつながる場合があります。

2.価格操作とインサイダー取引の可能性

また、転売市場の急増により、価格操作やインサイダー取引が発生する可能性もあります。例えば、一部の大口投資家がNFTを買い占め、販売価格をつり上げることで、市場価格が人工的に高騰することがあります。このような価格操作やインサイダー取引が行われることで、市場の健全性が損なわれることになります。

メルカリでワンピースnftを販売することについて

メルカリ上でのワンピースnft

「ワンピース NFT 」で検索すると、メルカリでワンピースNFTが販売されているのを目にするでしょう。

私は、ワンピースNFTを販売すること自体には問題はないと考えますが、メルカリのような一般的なオンラインマーケットプレイスでの販売には、いくつかのリスクがあることを認識する必要があります。

 

  • まず、ワンピースNFTの取引はブロックチェーン上で行われるため、正確な情報の管理やトレーサビリティ(情報の追跡性)が重要です。
    しかし、オンラインマーケットプレイスでは、販売者が正確な情報を提供していない場合があり、トレーサビリティが低下する可能性があります。
  • また、偽物や詐欺的な取引が発生するリスクもあります。
    特に、メルカリのようなオンラインマーケットプレイスでは、悪意ある販売者が偽物を販売することがあります。
    そのため、信頼性の高い取引プラットフォームや、正規の販売元からの購入をお勧めします。

 

以上のことを踏まえると、メルカリでのワンピースNFTの販売については、注意が必要であると言えます。

取引にあたっては、正確な情報やトレーサビリティを確保すること、信頼性の高い取引先や販売元からの購入を検討することが重要です。

 

また、NFTの当選権を買うことはかなりのリスクを伴います。

公式側も問題があると考えているので、当選権を入手しても販売を拒否される可能性が高いでしょう。

ワンピースNFTの転売対策として考えられること

パソコンで操作する

1.権利者側の対策

ワンピースNFTを販売する権利者側としては、転売市場の急増に対して、販売価格の値上げや、限定的な販売枚数の増加などを検討することが考えられます。

また、転売市場が急増することで、自身の作品の価値が歪められることを防ぐために、NFTを販売する前に、転売規約を明示することも有効です。

2.取引プラットフォーム側の対策

取引プラットフォーム側としては、転売市場の急増に伴う問題点に対して、販売価格の上限設定や、転売手数料の課税など、転売を抑止するための規制を検討することが考えられます。

また、転売されたNFTのトレーサビリティを高めることで、価格操作やインサイダー取引を防ぐことも有効です。

まとめ

ワンピースNFTの転売市場が急増している中、その問題点と対策について考察してきました。

ワンピースNFTは、アーティストやファンからの需要が高く、オリジナリティが保証されるため、高額取引が行われています。

 

しかし、転売市場が急増することで、アーティストやファンに対してマイナスの影響が出る可能性があります。

転売規約の明示や、規制の強化など、アーティストや取引プラットフォーム側が積極的に対策を講じることで、健全なNFT市場を築いていくことが必要です。

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